暖かくなってくるこの時期、トップスはTシャツやポロシャツ一枚で過ごすという人も多いはず。全体のコーディネートに占める割合が大きいアイテムこそ、一着一着こだわって選びたいですよね。
Tシャツは(シンプルなデザインのものほど特に)、原料が違えば質感や着心地、機能性に至るまで全く別モノになります。今回はショートスリーブシャツの素材として代表的なものをピックアップし、それぞれの特徴をまとめて徹底比較していきます!
さらに、各素材のおすすめTシャツ(ポロシャツ)をpick upしてご紹介!夏場、Tシャツ一枚で着ると味気ないコーデになってしまう、という方にもおすすめの、個性の出せるアイテムを選んでいます。ぜひチェックしてみてください!
コットン(綿)素材の特徴
コットン(綿)とは、綿花から採取されたワタから紡いだ糸からできた布地のことです。綿素材の長所は、なんといってもその優しい肌触りです。寝具やタオルなど、肌に多く触れることを想定した製品にもよく使われる綿は、肌に馴染みやすい素材であると言えるでしょう。
ナチュラルな風合いも綿製品の長所です。上質なコットン生地で作られたTシャツは、無地でも一枚着でも十分にサマになるほど豊かな表情を持ちます。また、綿製品は吸水性に優れており、汗や湿気を吸収してその肌触りを保ちます。
ココチヤでは綿製品のルーツを探るべく、社員が栽培および加工を体験するという取り組みを行なっています。
関連・綿花を知る取り組み:新潟県燕市の綿花栽培プロジェクト
コットン(綿)のTシャツ・ポロシャツ
前述の通り、綿のTシャツやポロシャツは吸水性に優れているため、汗や湿気を吸収しその肌触りを保ちます。炎症の原因物質となる汗を繊維に吸収し肌に残さないので、ポリエステルなどの化繊製品を着ると赤く腫れてしまう、などのお悩みを抱える敏感肌の方にもおすすめできます。
ナチュラルな風合いと肌に優しい特性から、ジャケットのインナーなど夏場以外でも幅広く活躍してくれるでしょう!
おすすめコットンシャツpick up!
NEPS 熟成綿吊り編み半袖
通常より多くの熟成コットン素材を贅沢に使い、滑らかで豊かな質感を存分に引き出した半袖Tシャツ。数台のみ現存する旧式編み機を使った吊り編み製法は糸に負荷をかけず、まるで空気を編み込んだようなふんわりとした着心地。
使い込むほどに肌に馴染み、やがて手放すことができない特別なものへと育っていく。「クセになる着ごこちの良さ」を追求したネップスの定番Tシャツです。
コットン(綿)素材取り扱いの注意点について
取り扱いにおける注意点として、吸収した水分が乾きにくいことが挙げられます。生乾きを避けるために洗濯後はすぐにハンガーにかけ干すなど工夫が必要です。
また綿100%で作られた衣服はシワになりやすいのでその点も注意が必要です。
ポリエステル素材の特徴
ポリエステルは、石油から取り出した成分を押し出して繊維状に成形し、布地に加工したものです。ポリエステル素材は、ジャージやスポーツウェアなどによく使われる、速乾性に優れた素材です。
生地の強度も魅力のひとつです。不自然なシワやたるみができにくいポリエステル生地は夏場には重宝すること間違いなしです。
ポリエステルのTシャツ・ポロシャツ
上記の通り速乾性に優れているため、汗をかく日にも汗染みやニオイが目立ちにくく、体を動かす日にはうってつけです。また、速乾のポリエステルシャツを選ぶことは生乾き対策にも有効であると言えます。生乾きの原因菌は洗濯してから乾くまでの時間が長いほどに繁殖すると言われています。
また、生地の質感からスポーティーな印象に仕上がるため、同じくアクティブな印象を与えやすいジャージやスニーカーなどと合わせるとまとまりのあるコーディネートになるでしょう。
暑い日の営業まわりやスポーツ、レジャーなど、とにかく汗をかく日に快適に過ごせるアイテムです!
おすすめポリエステルシャツpick up!
アディダス adidas Tシャツ スペースダイ
宇宙を舞台にしたレトロゲームを彷彿とさせる、スペースダイ(絣染め)のスポーツTシャツ。吸汗速乾性があり、スポーツウェアなどに使われる、ポリエステル100%のジャージー(天竺)生地をボディに採用。
フロントにはトレフォイルのワッペン、袖にはブランドの象徴スリーストライプのアクセント。一枚で着て十分にサマになるような、個性あふれるTシャツです。
ポリエステル素材取り扱い注意点
ポリエステルはコットンほど吸水性が高くないため、かいた汗が肌に残ります。肌があまり強くないという方は、汗が乾いた後残留した成分が炎症を引き起こしてしまうことがあります。
また熱に弱い点にも注意が必要で、キャンプでの焚き火など火の粉が飛ぶような環境では溶けて穴があいてしまったり、当て布をせずにアイロンをかけてしまうことで繊維が溶けて潰れてしまうこともあります。
シルク(絹)素材の特徴
シルクは蚕の繭から引き出された糸から作られます。ひとつの繭から得られる絹糸は多くなく、Tシャツ一着を作るのに数十匹分の蚕が必要になると言われています。
シルク素材の長所としてまず挙げられるのが、見た目の美しさです。シルクの光沢としなやかさは、他の素材にはない唯一無二の個性であると言われています。生地の自然なたるみやひだは「ドレープ」と呼ばれ、シルク生地を語る上で欠かせない要素になります。
シルク(絹)Tシャツ・ポロシャツの長所
シルク素材はスカートやドレスなどに使われており、特有の光沢としなやかさがエレガントな印象を与えるアイテムになります。
シルクのTシャツ・ポロシャツは一枚でしっかりとキマる個性とデザイン性があります。
おすすめシルクシャツpick up!
NEPS シルク 吊り編み半袖
シルク100%を贅沢に使ったショートスリーブのシルクシャツ。コットンにはないとろけるような肌触りや艶感、滑らかなドレープなど、シルクを贅沢に使うことで魅力を存分に味わえる一枚です。
シルクは取り扱いに注意が必要なデリケートな素材のため(後述)普段着として気兼ねなく着られるよう、強度の要るバインダーネックにはコットンのリブを採用。
洗濯ネットを使えば弱流水で洗濯機で洗えるイージーケアも嬉しいポイント。初めてシルク製品を試す方にもおすすめのこの一着で、魅入られるような美しさをぜひ味わってみてください。
シルク(絹)素材取り扱いの注意点
シルク素材 取り扱いの注意点としては、まず素材の強度が挙げられます。引っ掻いたり擦れたりというような負荷に弱いため、バッグとの摩擦や周囲の環境などには気を配る必要があります。
シルクシャツはデリケートであることから、洗濯時にも工夫が必要な場合がほとんどです。必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。
夏場のシャツ生地選び まとめ
今回は暑い時期に意識したい、素材別シャツの選び方を紹介しました。使われている素材によって機能はもちろん、質感に至るまで全く異なることがお分かりいただけたと思います。
夏を快適に過ごすためのシャツ選びの際に参考になれば幸いです。